2009年になって、腰痛の症状の好転率が低いことに気がついておられると思いますが、腰部1〜5椎部間にテープを貼付し、前屈・伸展を行なってもよい結果を得ることができない。これは、今年の気温の変化が影響しているといえます。
T)低体温の時の処置を行なう。
(前回の季節の情報「低体温の処置法」参照、左腸骨筋・右腰方形筋を加える)
U)熱中心
気温が高くクーラーの中で生活する為に、低体温の処置の正反対側に処置をするとよい。右腸骨筋、右復溜、左崑崙、左腰方形筋、女膝、腎兪・はTと同様の処置になります。
低体温の時の処置法は夏期においては、熱中症又はクーラーによる冷えのぼせなどに使用できます。体が冷えすぎて夜間熟睡できない人も多く、起床時に腰痛・下肢痛を訴える人も多いです。こんな時にまず、腸骨筋(上前腸骨棘より2横指部内側)左右の圧痛の強い方が基準になります。(又はOTの場合、スケール値により判定:例)12.0−1.3 7.5−2.1 etc 2桁・3倍を熱とし、2.5−0.3 0.3−0.2 2.1−13.5 12.1−0.2 寒とします。(スケール値の後の数値が小数点以下の数値が存在する場合は寒になります)
V)骨折好発部位の処置法
これでも症状に変化がない場合は、腰痛(骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折後遺症、背部中心からの腰痛、ギックリ腰、脊椎間狭窄症、etc・・・急性・慢性を問わず使用可能)の処置として第11.・12胸椎、第1腰椎部、両側にエクセルCタイプを6本が横になるように、左右対称に貼付。この時棘突起に絶対触れることのないようにして下さい。
そして尾骨にエクセルCタイプ、斜め45°に貼付し、膝部(委中)左右の圧痛で強い方にエクセルAタイプを貼付します。
(残存時)
これで症状が残存する場合は、書籍の「検査法からその実際まで」の寒熱の処置(P84〜85)を加えると良い結果を得ることができます。
今回は、三つの症状を使い分けすることで、この夏秋の腰痛に対処して下さい。
T.低体温の処置(前回の情報)U.熱中心 V. 骨折好発部位の処置法
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